ちょっと想像してみてください。
痒みのあまり顔を搔きむしり過ぎて顔面崩壊。
外を歩いていると不審者と思われ、警官に職質されてしまう…
もしあなたが顔面崩壊してしまうほどの痒みに対して、この先40年間もずっと悩まされるのだとしたら…
あなたはどういうアクションを取るでしょうか?
- いい医者を探す?
- いい薬を探す?
- 高い健康食品やサプリを買う?
多くの人は対処法としてこのように「何かを足す」ことを考えがちです。
でも実は、頑張って「何かを足す」前に、今やってるマイナス要素を「まず引く(やめる)」だけで状況は劇的に改善します。
これはタナカミノルさんのコーチングでそのメカニズムが説明されているのですが、
過去の自分を振り返れば、まさにこれが機能していたという体験があるのでシェアしたいと思います。
痒みとの40年間
物心ついたときには、痒みと鼻水がいつも私のそばにありました。
- アレルギー性結膜炎
- アレルギー性鼻炎
- アトピー性皮膚炎
これらの言葉は、小学校6年間ずっと、私の健康診断表に書き記されていました。
- ほぼ毎日、身体のどこかしらに痒みがある。ふと気が付くと、肌を掻いてしまっている。
- シーツや服に、かきむしったことで出来た血や黄色っぽい体液のシミが付いている。
- 汗をかくと、肘や膝の裏がかゆくなる。
40年以上、これがわたしにとっての当たり前でした。
ですが、ここにきてようやく、痒い毎日から卒業できそうなのです。
そのきっかけになったのは、10年前の2012年から始まった人生最大の顔面炎症でした。
顔面炎症して、職務質問された2013年の年始のこと
普段痒みにあまり悩まされない12月のこと。
珍しく、朝からほほ骨のあたりに痒みを感じました。
シャワーを浴びても、痒いので掻く。掻き過ぎて、血が出る。
そんなことを繰り返していたら、いつのまにか左右両方のほほ全体がぐじゅぐじゅになり、ガーゼで覆わないと外に出られなくなりました。
そして、とうとう、右目が開けられないほどの顔面炎症にまで悪化してしまったのです。
とにかく、顔全体が痛痒い。身体もしんどい。
クリスマスから、年末年始をほぼ布団の中で過ごし、なんとか起き上がって鍼治療しに行った帰り道。職務質問をされてしまったのです。
片目に眼帯、顔の半分をマスクとマフラーで覆い隠し、うつむいて歩く人物。
「こんな顔、誰にも見られたくない」
そう思いながら身を隠すように真っ昼間、コソコソと歩いていたら、怪しさ満点だったとは思います。
ですが、実際に通りすがりの警察官に、顔を覗き込まれたとき、思わずギョッとした反応をされたのは、恥ずかしくてたまりませんでした。
今、当時を振り返って原因を考える
「一体、何が悪かったのかな?」
日に日に、肌の再生が進み、ただれて黒くなっていた顔や首周りの皮膚が肌色へと戻っていくのを鏡で見ながら、自分に問いかけるようになりました。
今、当時を振り返って感じるのは、起きるべくして起きた結果だったという事実です。
2012年の私は、食生活も生活リズムも身体にとって負担になることばかり選んでいました。
その上、こんな口癖や思考グセもありました。
「誰か何とかしてくれないかな」「アレが悪い」「これのせい」「どうせ無理」「私なんか」「またこんなことやってしまった」
自分を責めたり、必要以上に自分の価値を下げたり、何かのせいにしたり、、、
いろんな事実が複雑に絡み合った結果が、顔面炎症だった。
今ではそう考えるようになりました。
「引き算」して、身体を自分で整える
病院や薬に頼る以外、治せないのだろうか?
そんな疑問から、自分の身体に対する興味が強くなり、人体の仕組みや治療法について調べるようになりました。
食べると痒くなるもの、アレルギーの原因とされる食品はいくつもあります。
「口に入れるもの」からの引き算を始めたのは、お酒がきっかけでした。
20代からほぼ毎日、お酒を飲みつづけていましたが、さすがに顔面炎症中は飲みたいとも思えませんでした。
2013年の前半3か月はお酒を飲むようになって初の断酒期間になりました。
お酒を飲まなくなると、自然と食べるものが変わります。
飲んだ後に、ドカ食いをする。無性にジャンクフードが欲しくなる。
これらのことをしなくなって、痒みの強さや身体のだるさなどが治まっていることに気が付くようになりました。
素面のときは、理性が勝って、身体に良さそうな食べ物を選ぶ。
「もったいないから」と欲しくもないのに食べることを止める。
少しずつ「引き算」で食生活を変えていっていると、「食べない」という選択肢に気が付きました。
ちょうど、ファスティングが流行り始めていた時期でもあり、
「食べないと身体はどうなるのか?」について調べた上で、自分でも試してみました。
初めて72時間のファスティングをしてみて実感したのは、
「やっぱり甘いものはそんなに好きじゃない」
「食べない方が、頭も働くし、身体も軽い」
この2つでした。おかげで、糖質制限が基本になり、今では、ほぼ一日一食で毎日過ごしています。
学んだことの意味を再確認する日々
2015年に解剖生理学を現役の医師から学び、身体の仕組みをより深く学んでいくうちに、「食べることから引き算する」という習慣が自然と身についていきました。
その後も身体のこと、心のことをいろいろと学んでいて、偶然タナカミノルさんの音声コーチングに出逢い、健康とは直接関係があるコンテンツではなくても、思考を整えるには、身体を整えていくことが欠かせないなと再確認する内容にいくつも出会いました。
そして2019年の秋から、2022年の夏までしぶとくぶり返し続けた最後の炎症。
この炎症が、私を「次のステージ」へと導いてくれる反面教師になったのです。
引き算の視点を変えた2021年
2013年から「食べることを引く」という習慣をやってきて、2019年に再びの長引く炎症。
明けて2020年からは「出す」という引き算へと視点を変えることを試し続けました。
顔面炎症の直後に「汚れた腸が病気を作る」という本を読んで以来、腸内環境を整えるにはどうすればいいのかを、ファスティングやデトックスに効く物を試してきたのですが、「身体に良いとされるものを新たに入れる」ことも、結局は足し算なのです。
これ以上何を引けばいいか?
その答えは、「出す」という視点にありました。
ゴミを出すことも、引き算。断捨離が良い例ですよね。
お腹の中からゴミを徹底的に出して、断捨離する。
するとどうでしょう。
頑固に居座っていた炎症が少しずつ、範囲を狭くし、痒みが治まってきたのです。それだけではありません。
「お腹が軽くなると、良い姿勢を保つことが楽になる」
そう聞いて半信半疑で、東京から広島までの新幹線に乗る間、背筋を伸ばして膝を閉じたまま座り、どこまで姿勢を保つことができるかやってみました。
結果、広島に到着するまでの約4時間、楽に姿勢を保つことが出来たのです。
常に良い姿勢のまま過ごすことが出来るようになると、焦ったり、イライラしたりすることが減りました。そうなると、また、次の変化が起きるのです。
「部屋を片付けようという気持ちが自然と湧いてくる」
お腹の中を断捨離することが、苦手だった部屋の片づけや掃除という行動に反映されたのは、自分でも驚きました。
身体を整えるという「引き算」が人生を変えるきっかけになる
身体はとても正直で正確で繊細なシステム。
だからこそ、大事に扱うもの。
今の私は、はっきりとそう言い切ることが出来ます。
それは何も、解剖学を学んだから、最新の健康情報を知っているからとかではありません。
2012年の私と2022年の私が決定的に違うこと。
それは、自分軸の在り方と思考のクセです。
食べるものの「引き算」も大きく違いますが、それも結局、こんな理由から選んでいるだけです。
大事な自分の身体だから、自分で毎日整えていつも丁寧に扱おう。
2012年の私は、自分の中にある「良くない習慣」を見て見ぬふりしていました。
今でも、いくつかの「手放したい習慣」はあります。ですが、それらは少しずつ「引き算」しています。
例えば、最後まで手放しきれなかったポテトチップスの誘惑。これも2022年の春にほぼ手放すことが出来ました。
それは、こんなルールを決めたからです。
「全身の細胞が喜んで「美味しい!」と叫ぶポテトチップスなら食べる」
残念ながら、手軽に買えるポテトチップスではその条件には合わないのです。
コンビニやスーパーでスナック菓子売り場を通り過ぎても、今では何とも思わなくなりました。
気が付けば、昔は毎日のように食べていたポテトチップスを2か月、「食べたい」と思わないで過ごせるようになったのです。
おわりに
私の痒みは、直ぐに私へメッセージをくれる。ここ最近はそう感じて、痒みと会話をしています。
「足すよりも、まず引く」
自然と選んだことが、身体だけでなく思考や感情にまで大きな変化をもたらしてくれたー。
その裏付けをタナカミノルさんから教えてもらったー。
これがここ2年で実感してきたことです。
身体と心はつながっている。今すぐ劇的な変化は起きなくても、身体が喜ぶことが何かを考え、その逆になっている行動をひとつひとつ「引き算」していく。
人間、悪くなる時は一瞬ですが、良くなっているという気づきはなかなか見えてきません。
ですが、炎症というのは、身体の持つ自然治癒力で少しずつ治まっていくのがわかります。
だからこそ、私が経験した「引き算」というお金もかけずに始められて、人生を逆転させられる方法をぜひ、試してみてほしいなと思います。
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