この記事では、結婚3年目に夫に離婚宣告された私が、コーチングを用いて復縁した体験をお届けします。
- 「コイツとは分かり合えない」と感じる時がある。
- 子どもが生まれて夫婦間のパワーバランスが崩れ、どうしていいか分からない。
- パートナーへの怒りやイライラが抑えられない!
- 今は大丈夫だと思うけど、ずっと仲良し夫婦でいたい。
- 夫婦仲を悪化させないための予防策があれば知りたい!
1つでも当てはまる方は、ぜひお読みいただければと思います。
離婚したい夫 VS 離婚したくない妻
夫からの離婚宣告
「離婚を前提に距離をおきたい!」
4年前の冬、私は夫から離婚通告を受けました。
週末婚だった私たち夫婦は、顔を合わせば、子育ての負担を巡って喧嘩する敵対関係にありました。
とはいえ、いざ「離婚」を言われると、私は「離婚なんてしたくない。」という気持ちが湧き上がってきました。
そこで今までの言動を謝り、考え直すように説得したものの…
夫の決意は固く、その日を境に夫は単身赴任先から戻って来なくなりました。
夫の言い分
夫が去った後、私は夫の主張を心の中で反芻していました。
- お前はあらゆることを俺のせいにする。
↓ - これからもずっと責める口実を見つけてきては、俺を責めそう。
↓
- そんなの耐えられないから、離婚するしかない。
妻の言い分
一方、私の言い分はこうでした。
- 育児/仕事/家事。一息つく間もなくしんどい。
↓ - 夫は好きなだけ仕事をして、飲みに行って、ゴロゴロ。
↓ - 夫なら妻のしんどさを理解しようと努め、サポートして欲しいのにそれがない。
↓ - 人としてあり得ない。責められて当然。
コイツとは分かり合えない!
お互いの言い分を整理すると、こんな感じです。
正直「コイツとは分かり合えない」と感じました。
分かり合えないのであれば、別れるしかありません。
でもそれは絶対に避けたかったので、「もし対立が解消できるとしたら、どうしたらいいだろうか?」と考えてみることにしました。
すると2つの選択肢が見えてきました。
- ”自分が正しい”という前提で相手を論破することで、対立を解消する。
- ”夫が正しい”という前提で考えることで、対立を解消する。
気持ちでは1でしたが、2を選びました。
なぜなら、自分の考えを押し通し相手を責め立てた結果、夫婦関係が悪化したのに、ここで更に自分の考えを押し通せば、より対立を深めてしまうと考えたからです。
責めなければいいんでしょ?
怒りをコントロールしよう!
夫の言い分に立脚すると、私がすべきことは「夫を責めないこと=怒りをぶつけないこと」だと考えました。
そこで私は、怒りをぶつけない自分になるためにアンガー・マネジメントを学び始めました。
ところが「言ってることは分かるけど、それができたら苦労しない」と感じて、途中で挫折してしまいました。
怒りの原因をなくそう!
次に私は、怒りが爆発してしまう原因を調べ、その原因を1つ1つ潰していく作戦に出ました。
PMDD(月経前不快気分障害)の治療をしてみたり、ADHD(注意欠陥多動性障害)について調べたりしましたが、心の奥底から湧き上がる夫への怒りは消えませんでした。
そして次第に「気質的に怒りやすいのはしょうがない」「きちんと説明して受け入れてもらうしかない」と思うようになっていきました。
怒りが爆発しやすいのはどんな時?
そんな時、たまたま出会ったのがタナカミノルさんのコーチング音声でした。
そこで私は「怒りそのもの」にアプローチしなくても「怒りが発生しにくい環境を整える」という視点を得ました。
そこで「どんな状況で怒りが爆発しやすいのか?」を観察してみました。
すると「思い通りにいかないと感じる時」に怒りが込み上げて来ることに気づきました。
この考え方、私には使えない?
ここで「環境を整える」という視点で考えれば、「思い通りにいく環境を整えれば、怒りは発生しにくくなるはず」と考えられます。
だけど予測不能なアクシデントが頻発する子育て中の私には、なんでもかんでも「思い通りに事を運ぶ」のは非現実的だと感じました。
ただ、コーチング音声を聞いていると、だからと言って「この考え方、私には使えない」と決めつけるのも違う気がしました。
「どうしたらいいんだろう…?」
繰り返し音声を聞く中で、だんだん「環境を整えるアプローチが使えない」のではなく、
「そもそも私の生き方そのものに、望まない結果を引き起こす何かしらの”問題”が潜んでいるんじゃないか。もっと根本的に人生を見直したらいいのでは?」というアイディアが浮かんできました。
発見!離婚危機をもたらした真の原因
根本的に人生を見直してみる
そこで私はタナカミノルさんのコーチング音声に出てきた「ゴール設定」と「乗り物」という概念を用いて「生き方」を根本から見直しました。
ゴール設定とは、目指すもの・理想。
乗り物とは、ゴールに向う手段(アプローチ)のことです。
この概念を用いて、2つの「問い」について考えました。
1.ゴールにつけば幸せ?
2.ゴールへ向う手段は適切?
その結果、目指す理想を得ても必ずしも幸せになれないことと、自分のおぞましい対人パターン、悪癖が見えてきました。
理想を叶えれば幸せ?
まずは「ゴール設定」について。
それまで意識したことがありませんでしたが、私は「何でも完璧にこなすスーパーウーマン」を無意識のうちに目指していました。
でも…
「完璧なスーパーウーマンになったら幸せでしょうか?」
心の中から出てきた答えは「NO」でした。
確かに鼻は高いかもしれません。
だけど、スーパーウーマンでも孤独や欠乏感に悩んでいる人はいると感じたので、必ずしもこれは幸せの絶対条件ではないと思いました。
見えてきたおぞましい対人パターン
次に理想の状況に近づくために取っているアプローチを考えてみると、「あちゃ~。こりゃ、夫婦関係が悪化するもの当然だよね~」という対人パターンが見えてきました。
それは「完璧なスーパーウーマン」になるために、仕事や家事・育児を完璧にこなすことを応援してくれない人を「避けるか/責めたてて行動を改めさせる」という対人パターンです。
自分の思い通りにことを運ぶために、夫に怒り狂い/行動を改めさせようとしていたのは、まさにこの対人パターンが具現化したものでした。
そう、自覚はありませんでしたが、私は「モンスター妻」だったのです。
「この対人パターンが適切か不適切か」は、離婚危機という望まぬ結果を見れば明らかでした。
さらなる悪癖
さらにもう1つ、理想を叶えるために不適切なアプローチを取っていることに気づきました。
それは「自分のキャパシティ以上のことを背負い込んで頑張ることで、スキルを磨き完璧に近づく」という生き方・考え方です。
実際、この生き方をしていた当時の私は、心身ともにかなりボロボロでした。
毎週高熱が出て、腎盂腎炎・急性副鼻腔炎・急性胃腸炎・扁桃腺炎など様々な診断をもらって、点滴と薬漬けになる日々を過ごしていたのです。
加えて「もっと人生を楽しみたい」という想いを押し殺して、「完璧さ」を重視して生きていたので、いつもどこかしら「満たされない想い」を抱えていました。
「このアプローチを取り続ければ、いずれ心身がポキッと折れてしまう…」
ここでも、新たなアプローチを設定する必要性を感じました。
怒りが消えた2ステップ
さすがに生き方を変えよう
今まで通りの生き方を続ければ、大切な人と心身の健康を損なってしまうということが分かったので、目指すゴールとそこに向う手段を次のように改めました。
ゴール:
「周りの人と良好な人間関係を築きながら、心身ともに健康に日々を送る」
アプローチ:
コーチング音声で学んだ「まずは引く」を採用
私の場合、何を引いたかというと「抱え込みすぎているタスク」です。
そうすれば、キャパオーバーが解消され余裕ができて、怒りも発生しにくくなりそうだと考えたのです。
「抱え込み過ぎ」を手放す
こうして抱え込んでいたタスクをどんどん手放していきました。
【仕事】
・業務分担を減らしてもらう。
・残業をやめる。
【育児】
・両親、義両親、保育園を頼る。
【家事】
・お手伝いさんに委任する範囲を増やす。
「手放すこと」で見えてきたもの
抱え込み過ぎていたものを手放していく中で私は、今まで「完璧なスーパーウーマン」を目指すあまり、自ら「しんどい」状況を創り出していたということが分かってきました。
「しんどいのは夫がサポートしないせいだ」と思って夫を責めていましたが、それは間違いだったのです。
そう気づいた瞬間、心の奥底から湧き出て止められなかった夫に対する怒りは消えました。
「頑張って怒りを自制しよう」と思わなくても、怒りの種そのものがほとんどなくなってしまったのです。
結果、全てがうまくいきだした!
すると、こうした私の内面の変化を敏感に察知したのか、娘の誕生日など特別な機会にだけしか会えなかった夫は、気づけば再び、単身赴任先から戻ってくるようになりました。
私が夫に言いがかりをつけなくなると、喧嘩はなくなり平和な時間が増えていきました。
加えて、生き方を変えたことは、夫婦関係だけでなく、自分の心身の健康やキャリアにもいい影響をもたらしてくれました。
病院通いを卒業し元気で過ごせる日が増えた上、自分の好きなことに取り組む精神的・体力的な余裕が生まれたのです。
そして最終的に私の目の前には、会社員を辞めて自分の好きなことで生きていく道が拓けていきました。
ここは、語りだすと長くなるので、また機会があればどこかでシェア出来ればと思います。
それから4年
その後も、少しずつ夫婦関係の改善に取り組んだ結果、今では夫はやりたいことをサポートしてくれる「応援者」になりました。
「離婚危機」も、今ではいい思い出です。
とはいえ、未だに「傷つけ合う前に自分の過ちに気づけていたら」という思いは消えません。
だからこそ、自分の体験を語ることで、少しでも多くの人が望まぬ苦しい事態に陥る前に人生を見つめ直し、最悪の結果を回避するお手伝いが出来れば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
あなたの幸せを心から祈っています。
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