未達成ばかりで「目標設定嫌い」だった私が、目標設定が苦にならず、そこそこ達成できるようになった方法

コーチング実践体験記

年始に新年の抱負や一年の目標を設定したことはあるでしょうか?
私は物心ついてから20年以上、毎年目標を決めては未達成に終わるということをよく繰り返していました。

未達成の経験を何度も繰り返して、20代後半の頃にはもう目標という言葉を聞くだけで嫌な気持ちになるほどでした。

目標を立てるのも目標を追うのもイヤ…。でも今よりよくなりたい、成長したい!!
どうすればいいんだ!

と、葛藤を繰り返しているときにタナカミノルさんの音声コーチングに出会って、私は目標との向き合い方が劇的に変わりました!

  • 目標設定がうまくできない
  • 目標を立てることに疲れてしまった

そんな経験をされたことがある方にこの体験が役立つかもしれないと思い、私が目標とどのように付き合っているかご紹介したいと思います。

 

目標との関係が悪くなる理由

まずは、目標や目標設定になぜこんなにアレルギー反応を起こしてしまうのか、理由を考えてみました。

体験が印象を決める

人に対する印象を決めるのは『その人との思い出やその人の行動』が元になっていると教わりました。
これは、主語を変えるとどんなことの印象にも起きているとタナカミノルさんの音声コーチングで知り、初めて『目標』の印象を自分の失敗経験で決めていたことに気づきました。

私がなんで目標嫌いになったのか。その理由は過去の失敗に理由があったのです。

理由1:自分の意志ではない目標

私が社会人1年目の時、会社での目標を立てさせられました。
目標を決めるのが当たり前という空気が流れていたので、それなら自分も立てておこうと思って立てたのをよく覚えています。

不思議なのですが、そういう空気の中でなんとなく目標を決めたなあということは覚えているのに、肝心の目標の内容は覚えていないです(苦笑)。

なのに目標が未達だった経験だけはよく覚えている。

自分で真剣に考えた訳でもない目標が未達だったといういくつもの経験が、私と目標の関係を悪くしていっていました。

 

理由2:高すぎる目標が達成を阻む

私は動物が大好きで動物のお医者さんになりたいと小学生のころから夢に思っていました。

ただ勉強はそこまで好きではなくて、受かればいいなというくらいの入れ込み具合。結果は当然不合格。

動物が大好きと受験を無理に結びつけて、自分で本当に叶えたい目標を立てない経験も私と目標の関係を悪くした原因のひとつだと思います。

 

アプローチを変えよう!まずは本当にほしい状態に気づく

失敗ばかりから抜け出す一歩

目標嫌いになってしばらくしたある日、久しぶりに会った友達との再開が私の人生の転機になりました。

私「よくなりたいけど、目標を設定してもうまくいかないんだ…」
友達「最近行動と目標がうまくマッチしないという人が周りに増えたから、ワーク会するんだけど来てみたら?」

誰かと一緒に目標について話し合ったことはあまりなかったので面白そうと思って私もその会に参加しました。

そこで友達に紹介してもらったタナカミノルさんの音声コーチングの目標設定の方法こそが、今までの私と目標との関係を劇的に変えてくれました!

実際のその時のワークの様子

では、具体的に何を学んだのかを早速紹介していきます。

 

「マズローの欲求5段階説」で本当の望みに気づくとは?

私がまず知って驚いたのが、「自分が望んでいることは本当に自分が望んでいることではない可能性がある」と言われたことです。

「は?はああ??」何を言ってるんだ?と最初は訳がわかりませんでした。

詳しく説明してもらうと、そもそも今の世の中は広告や常識、周りの人の影響を受けて自分では欲しくもないものまで欲しいと思っていることがほとんどだと教えてもらいました。
言われてみると、思い当たる節がいっぱいありました。

  • YouTubeで紹介されていたデバイスが欲しくなって買ってみるものの、ほぼ使わずに人にあげてしまう
  • あの人みたいになりたいと思ってジムを契約して続かなくて行かなくなる
    など

過去を振り返ると思い当たる事ばかり。
「本当に欲しい・やりたいと思って行動していることはほぼないのかも」と自分を疑い始めました。

そもそもの目標が本気で自分が欲しがっていたものでなかったことだらけなことに気付かされてショックでした。

じゃあ、私が本当に欲しいもの・欲しいことってなんだろう…?わからない…。

そこで、自分が本当に欲しいもの・欲しいことを知る方法として【マズローの欲求5段階説】が使えると教わりました。

あふれかえる情報の刺激に反応するのではなく、人間の根源的な欲求をヒントに「本当に自分が欲しいもの」を探るというアプローチです。

【マズローの欲求5段階説】とは

第1段階は、「生理的欲求」。食べたい、寝たいなど。
第2段階は、「安全欲求」。守られた環境で生活したいなど。
第3段階は、「親和欲求」。誰かと繋がっていたい、特定のコミュニティに所属していたいなど。
第4段階は、「自我欲求」。認められたい、褒められたいなど。
第5段階は、「自己実現欲求」。役に立ちたい、自分の独自性を発揮して価値を作りたいなど。

※それぞれの欲求の詳細は私は専門家ではないので興味ある方はご自身で調べてみてください

説明を受けてそれぞれに理想の状態を書くことで本当の欲しいものが見えてくる気がしました。

 

条件なし!制限を取り外す!

ここでポイントが一つあります。

私はそれぞれの欲求について考える時に、最初は条件ありきで考えていました。

  • お金があったら、〇〇する
  • 時間があったら、〇〇する

ところが、書いている途中で友達に言われました。

「できる・できないは一旦考えない!本当にほしいことを書き出すんだ!」
「え?なんで?」
「そもそも何かがないとできないなんて条件をつけていたら、それこそ広告などのいう通りの目標になって本当に自分がほしいことがわからなくなるから」

そう言われて確かにそうだと思いました。
またここでも誰かの目標を自然と書いている自分に愕然としました。

条件も自分が決めたものでなく、誰かに言われたからそう思っているだけなのかもしれない。
だから、とにかくまずは今ほしいと直感的に思うことを書き出しました。

 

期限とサイズを工夫する!挑戦的すぎず、簡単でもない。”程よい”の価値

”程よい”目標が行動を促す

本心からの欲しいことを書き出しきったところで逆に不安になりました。

  • 24時間快適な気温で過ごしたい
  • 毎日大好きな赤身肉をお腹いっぱい食べたい
  • 人に尊敬されながら生きたい
  • 奥さんに尊敬して愛されたい
    などなど

こんな目標どうやって叶えるんだ???
こんなの夢物語じゃないか!

愕然とした自分に言ってもらったのが次の言葉です。

「それをすぐに叶えようとするのでなくそこに近づくための一口サイズの目標を立てるのが次のステップだ」

またもや「?」マーク。
一口サイズってなんだ?

補足してもらったのが、理想の状態になるまでの行動を全てイメージするのはそもそも簡単にできることではないから理想のために3ヶ月後くらいまでにできそうな目標までサイズを小さくすることで行動しやすくなるとのことでした。

なるほど。確かに目標に近づくための3ヶ月後までに達成できそうな目標を考え始めるとアイデアが浮かぶ
これはすごい!!
さっきまでの霧の中に放り出された状態から光が指しました!

さらにアドバイスをもらったのが、簡単すぎず、難しすぎずの今の自分から考えて”程よい”くらいの挑戦的な目標、数字にすると+25%くらいがいいということでした。

程よいくらいという言葉が絶妙だなあと思ったのを今でも覚えています。

今までは大きな目標を決めて無理やりこのタイミングまでにここまで行かなきゃと頑張りすぎたり、目標の高さにビビって立てた瞬間から諦めていたので心が軽くなって挑戦したい気持ちが沸々と沸きました。

当時の私の最高の目標の一つに最高の仲間がほしいがあったので一口サイズにして、
「最高の仲間になれるかもしれない人リストを10人書き出す」にしました。

当時は連絡先を断捨離したばかりだったので、10人書き出すのもできるかなとビビっていましたが誰かに迷惑をかけるわけでもないのでまずやってみようと思える目標でした。

 

3ヶ月で挑戦することのメリット

それまでの私は

  • 年始に今年の目標を立て😃
  • 6月になるとまだ半年あるから大丈夫😗
  • 9月になるとあと3ヶ月で達成は厳しいと感じて🙄
  • 諦めて1年が終わってしまう😩

ということを繰り返すタイプでした(苦笑)。

なんでこういうことが起きるんでしょうね。私には理由はよくわかっていません。
ただ私の経験から、自分にとっては1年は目標を追うのには長すぎたのだと思います。

なので、3ヶ月の期間で目標を立てるようにすることは私にとって重要でした。
それに3ヶ月だと年に4回目標を設定するチャンスができるのです。

2年継続してわかったのですが、程よい目標を立てたからといって毎回達成できるわけではなかったです。

ただ3ヶ月経った時に目標が難しすぎたんだと早く気づくようになったので、じゃあもう少し難易度を下げて再チャレンジしようと思えるようになりました。

前だったら、1年も頑張ったのになんてダメな自分なんだと凹んで再チャレンジが億劫になっていたはずなので3ヶ月という期限自体も程よい期限なんだと気づきました。

 

繰り返すだけ!大事なのは検証の回数

いざ実践!想像と現実は全く違った。繰り返すこと(複利)での想像以上の結果

私はこのワークを3年以上続けて、当時は想像もしなかった状態になりました!

【私がこの目標設定で手に入れた状態の一部】
・お腹の周りに20年ついていたお肉がなくなってきた
・奥さんとオナラの話を笑いながらできる
・親友が1人→3人
・人の感情を考えて発言するように気を使い始めた
・収入が2倍になった

私がこのワークを始めた当初は今のような結果を得られるとは全く想像していませんでした。
想像以上の結果を得られた要因は複利の力が大きいと思います。

+25%を繰り返すことで、単純計算で3年12回で14倍です。

毎回目標を達成できていた訳ではないので単純に14倍とはいきませんが、未達成の度に自分を客観的に理解するスキルが伸びたおかげで3年前よりも目標設定の精度は上がったのかもしれません。

▼欲しいものや目標を定期的に書き出し、繰り返しています

 

まとめ

私が目標設定との関わり方を変えた内容をご紹介しました。

まとめると、やったことは2つです。

  • マズローの5段階欲求を最高品質で満たされた状態を書き出す
  • +25%の挑戦目標を期限3ヶ月で書き出す

シンプルなことだけど、大きな変化をもたらす可能性がある。
目標嫌いになっていた自分を大きく変えてくれたこの方法に感謝しています。

私はこれからも最高の状態を達成するために目標設定と行動を継続します。
それと継続するための工夫として、友達とこのワークをするのはオススメです。私の実体験です。

書き出すのはほんの数分でできます。興味があれば、この簡単な投資をぜひしてみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

この記事を書いた人
清水識遠(SHION)

1988年香川生まれ。SHION / 清水識遠。SEとしてNTTデータ四国に入社後、社会人2年目にフリーランスへ転向。みずほ銀行、三菱など金融系に携わった後、KaizenPlatform、リクルートなど約10社で案件に参加。2017年2月に法人化し、経営とシステム開発の両方をしている。フリーランスから法人化までの経験をもとにSEのキャリアアップ&独立支援もしている。

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