たった5回会っただけで結婚した私たち夫婦が真の人生のパートナーになるべく実践している3つのアイデア

コーチング実践体験記

夫婦と人生のパートナーの違いは何でしょうか?

タイトルを見て同じ疑問を持った方もいらっしゃるかもしれません。

夫婦という言葉にも人生のパートナーのニュアンスは含まれていますがこれらをあえて分けたのは、前者を契約、後者を関係性の意味合いで使っているからです。

「夫婦」は18歳以上の男女が婚姻届を出しさえすれば誰でもなれます。

でも、「人生のパートナー」は起こりうる数々の課題や困難を乗り越えて、生涯をかけて共に歩む覚悟が必要になると捉えています。

私と妻は知り合って3ヶ月で結婚しました。
それから1年と少したった今でも夫婦としてはまだまだひよっこです。
お互いよくわかっていないこともあるし、もちろん衝突することもあります。

そんな私たちが「人生のパートナー」になるべく、日々実践している3つのアイデアについてシェアします。

夫婦関係だけでなく、家族や身の回りの人との人間関係について、何かしらのヒントにしていただければと思います。

会ったのはたった5回だけ。なぜ3ヶ月で結婚したのか

私たちが知り合ったのはコロナ禍の緊急事態宣言の最中でした。

私の35歳の誕生日の翌日、父からの電話で妻のことを知り、その後、お互いの写真と連絡先を交換。お互いの親公認の縁談のような形で関係は始まりました。

当時、私は東京で一人暮らし。妻は福岡で実家で家族と生活しており、最初のうちはどう転ぶのか全く予想できませんでした。

しかし、1ヶ月後には毎日話すほど一気に心理的距離が縮まり、その反動から物理的距離があることに非常にもどかしさを感じました。

2ヶ月後に初デートで結婚の話をして、3ヶ月後には籍を入れていました。

結婚までに実際に会った回数は5回

その頃の私たちにとって、結婚とは関係を更に一歩前に進めるための手段にすぎませんでした。

 

本当の意味でお互いをより深く知り始めたのは結婚後。当然のように起きる衝突に直面…

結婚後に初めて見えてきた違い

私と妻は同い年、同郷、かつ知的好奇心の方向性も似ており、結婚前はお互いの共通点を見つけては共感する会話が多かった記憶があります。

考えてみれば当然です。

「共通点を見つけよう」という気持ちでいると、あたかも相手が自分と同じ価値観を持っていて常に意見が一致するような前提で相手を見てしまいたくなります。

でも実際は、違うところもたくさんあるのが普通です。

当然のように、結婚して一緒に住むようになってから妻との細かい違いが気になって、一時期イライラする回数が極端に増えました。

イライラの中身は客観的に見ると本当に大したことがないものばかりです。

イライラを何回も繰り返しているうちに
「もしかして、大きな違いよりも小さな違いの方がイライラしやすいのでは?」
という疑問から、そのメカニズムにも目が向くようになってきて、まずはお互いの違いを徹底的に理解しよう!と思いました。

「家事多すぎ問題」と見えてきた課題

イライラは主に家事に関連するものが多かったように思います。

私よりも妻の方が家事に求めるクオリティが数倍高く、プレッシャーを感じた私は、これを「家事多すぎ問題」と名付けました。

私は自宅でデスクワークであるのに対して、妻は医療従事者で、帰宅する頃には疲れ切っており
倒れるようにして寝てしまうこともしばしばでした。

そんな状態でも、妻は家事の要求水準を頑なに下げようとせず、個別の家事の必要性について尋ねたり、量を減らす方向性や代替手段のアイデアについて話しても、あまり聞く耳を持ちません。

あるとき、代替手段のアイデアについて話してみたときに
「疲れていてそんなこと考える余裕がない」
とそっけなく言われました。

そのときに初めて
「そもそもこの話をする前提が整っていないんだな」
ということが納得できました。

「このままでは話が前に進まない!」

そう思った私が次にしたことは、妻の肉体面の徹底的なケアでした。

 

3つの脳を攻略して、関係性を築くためのコンディションを整える

肉体面をケアする

タナカミノルさんの音声プログラムには、爬虫類脳、哺乳類脳、人間脳というコンセプトが登場します。

脳にはそれぞれ、肉体面、感情面、精神面を担当している部分があり、順番にそれらの脳を満たして連携することができれば、とてつもないパワーを発揮するというわけです。

順番に満たすというのがミソで、肉体面、感情面が満たされていないと、将来を前向きに計画したり、課題に取り組むのが難しくなってしまいます。

妻の肉体面、つまり健康がネックになっていると考えた私はしばらく妻を観察して、帰宅時の表情から妻の健康状態をおおまかに読み取るスキルを身につけました

健康状態が分かれば、どのくらい手厚くケアすべきかが分かります。

その日の状態に応じて、マッサージを身につけて疲労回復を試みたり、特に疲労が激しそうなときは、家事を一切合切引き取って夕食後に妻を入浴させて早めの就寝を促すなど、妻の体調を中心に据えた生活リズムを組み立てました。

すぐに改善が見られるわけではありませんでしたが、これだけでも妻の体調は徐々に上向きになっていきました。

私が妻に対してケアするだけでなく、妻の働きかけにより私の肉体面のケアも進みました。

私は長年、猫背による肩や首のこりに悩まされてきましたが、妻の勧めで整骨院に通って猫背矯正をした結果、姿勢が改善され、集中力も格段に上がりました。

感情面をケアする

肉体面のケアで手応えを感じた私は、次は感情面のケアにも着手しました。

ここでは同じくタナカミノルさんの音声プログラムに出てくる「愛の言語」というコンセプトを使いました。

「愛の言語」とは愛情表現の形には大きく5つのタイプがあって、その人にあわせた愛情表現をすることで、関係の質を高められるというアイデアです。

私も妻も、一緒にいる時間やボディタッチを重視することが分かったので、実際にその言語で愛を伝えてみました。

やってみて分かったのは、私と妻はタイプはほぼ一緒でしたが、私から見てかなり高品質の愛情表現をしないと妻は満たされたと感じなかったことです。

私にとっては盲点でしたが、これを意識することで日常生活の中で妻の笑顔を見る回数が増え、それによって私も感情的に満たされるという循環が起こりました。

 

将来像を共有して関係性をどんどん変化させる

前提が整っているからこそできる将来のゴール設定の共有

最初は妻の肉体面と感情面を満たすことが出発点でしたが、そこから私の肉体面と感情面にも派生してお互いを満たすという体験をすることができました。

お互いの肉体面と感情面が満たされてくると、ロジカルかつ建設的に話をできるようになりました。

疲れて話す気力がなかったり、イライラしていたときとは打って変わって、お互いの違いについて理解したり、家計、子育て、住む場所、夫婦としてのあり方のイメージなどそれぞれの考えている目標やゴールを深く掘り下げて話すことができました。

長く一緒にいるのであれば、こういった話をする機会は定期的に持つ必要がありますが、そのためにはコンディションを整えることは本当に重要だと痛感しました。

「相手」は変えられない、でも「関係性」はいくらでも変えられる

タナカミノルさんの音声プログラムを聴いていると

「わたしという存在は関係性によってしか定義できない」

という概念がよく出てきます。

諸行無常と言われるように自然界は常に変化し続けているので、その中にいる私自身も常に変わり続ける存在です。また、私と他の人の関係性も常に変わり続けます。

「相手を変えることはできない」とよく言われますが、相手との関係性は変えることはできます。

相手を変えなくても関係性を変えれば、より良い人間関係を築くこともできる。

これを踏まえて、私が立てた仮説はこうです。

長い年月を経ても人生を共にするコツは状況に合わせて関係性そのものを変化させていく柔軟性だということです。

お互いの考え方や置かれた状況、役割や価値観は時間がたつにつれて変わっていきますが、その時々でお互いがどのような関係性を持ちたいのかゴール設定をして、実際に関係性を変化させていく。

その継続的な歩みによって本当の意味で「人生のパートナー」になっていくように思います。

才能を見つけて共同作業にトライする

関係性を変化させていく事例として、私たち夫婦が仕事面では全く接点がなかったところから、共同作業にトライしたという話を紹介します。

最近、私はサイドビジネスでWebサイト構築の仕事を受けましたが、デザイン面のスキルが乏しいのでデザインの外注を考えていました。

妻にその仕事の話をしたところ
「私デザインは嫌いじゃないからやってみたいんだけど」
と言い出しました。

私はさほど期待していませんでしたが、ひとまずどのようなデザインにすべきかのイメージを共有し、ワイヤーフレームを書いてほしいと頼んでみました。

そうしたらどうでしょう。

次の日にはサイトの背景情報をしっかり把握した上で、UI/UXと呼ばれるユーザーの使い勝手の部分までも考慮してワイヤーフレームを描いてきてくれました。

未経験にも関わらず、仕事にできるレベルの品質とスピードでアウトプットを出してきたことにびっくりした私は今回の仕事を妻と共同作業することにしました。

妻の新たな才能を見つけて、ビジネスパートナーという新たな関係性を築いた成功体験となりました。

ここまで目に見えるものでなくても、日常生活の中でも少しずつ関係性を望ましいものに変えていくことは価値がある取り組みだと感じています。

誰でもできる!よりよい関係性を作り上げるための3つのアイデア

私たち夫婦の話をもとに、少し一般化して色々な人間関係に応用するために、よりよい関係性を作っていくための3つのアイデアをまとめました。

まずは、相手を知ること。

自分との共通点、違う点の両面から相手を捉えてみるともしかしたら偏って見ていることに気づくかもしれません。

次に関係性を築くためのコンディションを整えること。

まずは自分のコンディションを優先し、相手に働きかけることが難しい場合は相手のコンディションが整うまで待つ必要があります。

最後にどのような関係性を持ちたいかのゴールを設定し、関係性を作っていくこと。

相手は変えられないけれど、関係性はいくらでも変えられる。

いきなり望ましい関係性にならなくても、日々できることに取り組めば、関係性は変わっていくはずです。

あなたの人間関係に少しでも参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人
戸田 琢磨

ソフトウェアエンジニア。好きなことを仕事にしたものの、業界トレンド追随のための技術研鑽に明け暮れ、生存競争に勝ち続けることに疑問を感じ始める。タナカミノル氏のプログラムに触れ、周りの人の役に立つことから始めて収入源が増えたことをきっかけに、人間関係構築に対して強い興味を持つようになる。
結婚を機に、長年慣れ親しんだ東京から九州へ帰郷。自分や家族の健康や感情面を満たしながら、色々な人のリクエストに応えるスキルを磨く日々。

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