☑ お金の心配をせず、のんびり好きなことだけして生きていきたい。
☑ 生活のために嫌なことを我慢してする日々をやめたい。
こんなふうに思ったことはありませんか?
この記事では、同じように思った私が「アゲマン妻になる」という方法でその願いを叶えていった過程をお話します。
アゲマン妻プロジェクト始動!
知ってしまった自由な世界
突然ですが、あなたにとって「仕事」とはどのようなものですか?
コーチングに出会うまで、私にとって「仕事」とは「しんどいけど生活の糧を得るためにせざるを得ないこと」でした。
ところが、好きで得意なことを活かして、人の役に立ちながら活き活きと生きている「コーチ」なる肩書を持つ人達に出会ったことで、
「好きで得意なことを活かして生きていったら、仕事はしんどいものではなくなるのかも」
という認識に変わっていきました。
そして「私も好きで得意なことで人の役に立ちながら、活き活きと生きてみたいな」という気持ちが芽生え始めました。
だけど…
「そうはいってもうちの会社、副業禁止だし。それにそもそも育児と仕事と家事でいっぱいいっぱいだし。かといって、会社を辞めて起業するなんてリスキーなこともできないし。」
「自由に生きるのって、憧れるけど難しそうだな」
そう思っていました。
「そうだアゲマン妻になればいいんだ!」
そんなある日、思いついたのが「アゲマン妻プロジェクト」でした。
「自分1人で何とかしようと思うから難しく感じるのかも。仕事好きの夫に稼いできてもらって生活の基盤を確保すれば、私は生活を気にせず自由にやりたいことにチャレンジ出来るのでは?」
こういうアイディアが浮かんできたのです。
「他力本願だな〜」と思いつつも「夢が叶うかも」という期待に胸が躍りました。
まずは研究しよう!
さっそくアゲマン妻研究を開始。
Facebook社のマーク・ザッカーバーグや俳優のジョージ・クルーニー、マイクロソフト社のビル・ゲイツ(2021年離婚)など世界的な有名人の妻や、身近にいる経営者の妻を調べ始めました。経営者の方には、直接ヒアリングもしました。
なお、調査に時間をかけすぎると、結果を得るまでの時間が伸びてしまうので「とりあえず仮説を立てて検証すること」を優先しました。
その結果、アゲマン妻に共通する3つの特徴(仮説)が見えてきました。
アゲマン妻の3つの特徴
- 夫の仕事の邪魔をしない。
- 夫にとっての優先順位を理解し、受け入れる。
- 「自立」している。
まず気づいたのは「積極的に夫を応援することよりも、邪魔をしないことの方が大事そうだ」ということでした。
具体的には、
☑ 夫の仕事(付き合い含む)に不満そうな顔を示したり、文句を言う
☑ 平等さを求めて、夫に家事や育児の負担を強要する
☑ 夫の仕事への集中力を奪って「構ってもらおう」と躍起になる
「こういう”邪魔”をしないことが大事なんではないか?」という仮説を持ちました。
また「夫にとっての優先順位を理解し、受け入れること」も大事な特徴の1つだと考えました。これは例えば、夫にとって「仕事(付き合い含む)や知見を広げるための趣味や学習」の優先順位が高い場合は、それらについて口出しすることなく見守るということです。
経済的に成功している男性の妻は「邪魔しない。ただ夫を理解して受け入れている」そんな印象でした。だけどだからといって、夫の成功を支えるために妻が犠牲になっているようには見えませんでした。
むしろ、私が調べた妻の多くは、何かしら自分が果たすべき役割を見つけて、人の役に立ちながら活き活きと生きている人が多かったです。
夫に依存せずとも、「自らが活躍できる場を創り出すことができる」「自分で自分の幸せな状態に責任を持っている」という意味において、彼女たちは「自立」しているように映りました。
サゲマン妻の3つの特徴
一方、当時の私はアゲマン妻たちとは真逆の特徴を兼ね揃えていました。
- 夫の仕事の邪魔をする。
- 自分の優先順位を夫に押し付ける。
- 「自立」していない。
例えば…
「今日飲み会なんだ」と言われれば、ないがしろにされた気がして顔をしかめる。
朝早くから意気揚々と取引先の人とゴルフに行く夫を見れば、「いつも休日は遅くまで寝てるくせに、どうしてこういう時だけ起きれるの?」と文句を言う。
毎日残業し放題の夫を見ると、「私だってもっと仕事したいけど、限られた時間の中でやりくりしてるのに」と苛立ちを感じ、「残業するなんて無能」と心の中でバカにする。
こんなふうに、仕事の優先順位が高い夫を理解し受け入れるのではなく、不満そうな態度を取ることで邪魔していました。
さらには「自分が幸せでないこと」を忙しい夫のせいにして内心責めていました。
そういう意味で、私は情緒的に「自立」できていませんでした。
アゲマン妻への道
「さすがにこのままだとアゲマンへの道はほど遠い」
こう思った私は、まずは「夫が元気に気持ちよく仕事に打ち込むこと」を邪魔する2つのことを減らす努力を開始しました。
- 夫の行動への文句や不満そうな態度
- 夫の家事・育児レベル・疲労度を無視した過度な要求
「よーし、頑張ろう!」
そう思ったものの…
ストレスだらけ、我慢だらけ
「なんで私だけこんなに我慢しなきゃいけないのよー!」と不満が溜まる一方。
ついには大爆発してしまいました。
「あちゃー、やっちゃった。もっと自制心を高めて、爆発しないように気を付けよう!」
そう思うものの、しばらくしたら再び大爆発。
頑張ってコツコツ積み上げては、自らパーにしてしまう。
「我慢しては爆発」を繰り返すようになりました。
アゲマン妻への道を妨げていた「自立神話」
「このままだとダメだ。どうしたらいいんだろう?」
そう思いつつも名案が思い浮かない日を過ごしていたある日
たまたま聞いていたコーチング音声の中に収録されていた、タナカミノルさんという方と女性クライアントさんとの対話の中に「我慢しては爆発」を繰り返す理由を発見しました。
結論から言うと、私はアゲマン妻を目指しつつも、心の深いところでは「アゲマン妻作戦を続ければ続けるほど損だ」と感じる価値観を持っており、その価値観と実際の行動の矛盾が「不満の爆発」という形で出ていたことに気づいたのです。
図式化するとこういうことです。
図の右側、ピンクの部分で示したように、私はアゲマン妻という目標に向かって「夫が好きな仕事にいそしめるように、家事や育児を引き受ける。不満をぶつけない」という作戦をとっていました。
一方、コーチング音声を聞くまで気づいていなかったのですが、図の左側、薄緑の部分で示したように、私は「大人なら経済的に自立すべき」という価値観に基づいて、自分の労働力や労働時間を提供することで収入を得るという方法を取っていました。
それゆえ「夫を応援すればするほど、自分の経済的自立が脅かされる」と無意識に感じ、不満が溜まっていったのです。
これからどうする?
「こりゃ、やればやるほど不満は溜まる一方だわ。
抑えつけても、抑えつけられないほど不満が膨れ上がるのもしょうがない。
ここは抑えつけるより、不満が湧き出てくる源泉を止めた方が良くない?」
こう思った私は「経済的な自立への強迫観念」を手放していくことに決めました。
そこで、タナカミノルさんのコーチング音声で紹介されていた手法をベースに「経済的な支援を夫から受ける」のと交換に「相対的に私が多く持っていて簡単にあげられるもののうち、夫が少なく持っていて欲しがっているものを提供する」ことに徹しました。
「必ずしも経済的に自立しなくても、相手が欲しがっているものを見極めて提供するスキルを高めていけば、相手にとってなくてはならない存在となれるので、必要なサポートも受け取れるようになるのではないか?」とコーチング音声を聞いて思ったからです。
手に入り始めた”理想”
初めは怖くて仕方なかったものの、やっていくうちに夫の収入はアップし、以前では考えられなかったようなサポートを夫から受けるようになりました。
まず収入に関していえば、サラリーマンである夫の年収は20代で1000万円を超え、その後も現在に至るまで増え続けています。
サポートに関しては、例えば次のようなものを受け取るようになりました。
- セキュリティがしっかりとした都心の閑静な住宅地にある家
- ホワイトボードや大きな机など道具が揃った使い勝手のいい仕事部屋
- 行きたい場所に行くための旅費やレジャー費、交通の手配
- 学習や事業に必要な資金 etc
そして、「自分で稼いで欲しいものを買う」ではない方法でも「欲しいものが得られる」という体験が積み重なっていくうちに、少しずつ新しい生き方が見えてくるようになりました。
見えてきた新しい生き方
それは
- 「男性は外で/女性は家で(女は外で活躍したくても我慢する)」という生き方でもなく、
- 「男性も女性も、家事も仕事も平等に(どちらも自立すべし)」という生き方でもなく、
- 「お互いが相対的に得意なことを活かして協力しあうことで、お互いが活き活きと社会と繋がっていく」
という生き方です。
「相対的に相手より多く持っていて簡単にあげられるもののうち、相手が少なく持っていて欲しがっているものを提供する」というアプローチは、まさにこうした生き方に繋がっていくものだと感じています。
負担の平等を目指すあまりいがみ合ってしまう関係より、お互いの違いを活かして協力しあう関係を構築することで、お互いが活き活きと生きる道を拓いていく。
そんな生き方が見えてきたのです。
まだ完全に経済的自立への強迫観念がなくなったワケではありませんが、これからはこんな生き方をより一層、追及していきたいなと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
何かの参考になれば嬉しいです。
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